作品の世界観を表現したオリジナルスカーフ

■人気ライトノベル・アニメ作品の「本好きの下剋上」の世界をスカーフで表現

アパレル向けに商品を納品することが多い佳雅ですが、小説・アニメーションやプロスポーツクラブ、コンサートイベントのグッズ制作など、それぞれの世界観を商品化するお手伝いをすることもあります。

今回はそういった作品の世界観を表現したスカーフの制作のご紹介を致します。

シリーズ累計部数1,000万部（電子書籍含む）」を誇り、アニメーション化され話題となった、小説家・香月美夜さん原作の「本好きの下剋上」

TOブックス社より2015年1月から2023年12月まで書籍版が刊行されており、「小説家になろう」に多く投稿されている、異世界でのものづくりのよろこびを描いた作品の一つとして、本好きの現代人が死後に生まれ変わった中世ヨーロッパ風のファンタジー世界で、現代知識を駆使して本作りを目指していくというストーリー。その「中世ヨーロッパ風」という世界観をファンの方々が実際に手に取って体感頂くことができるよう商品化のご依頼を今回いただきスカーフにすることとなりました。

そのデザインの基になるイラストは椎名優さんが担当。彼女の画業２５周年記念画集の刊行と併せて「本好きの下剋上」の本編完結ということで、このたびその原画展が渋谷モディで開催されました。 原画展には初日から多くのファンが入場に列をなし、あらためてその作品の人気ぶりがうかがえました。

物語の主な舞台となるのは、魔法の力を持つ貴族に支配される中世然とした異世界の都市エーレンフェスト。厳格な身分制度の中、現代日本の知識を持つ少女マインが、本を手に入れるために出世していくというストーリー。

スカーフの基デザインには細かいラインや、絶対的なカラーが存在しますが、そういった点も佳雅の長年の取引がある協力工場の尽力もあり、問題無くスムーズに製品化することが出来ました。

ストーリーの中に表現されている都市の紋章や、登場人物が身にまとっている衣装などの一部分がデザイン化され、前述したように「中世ヨーロッパ風」のそれこそスカーフというものに実にうまく溶け込んだデザインを製品化させていただきました。

作者様などの頭の中にあるイメージをスカーフにするといったクリエイティブな世界のものを、素晴らしいスカーフとして表現・製品化ができることは、普段納品することが多いファッション業界とはまたひと味違った喜びが感じられ、充実感を味わえる仕事です。
その背景には弊社の30年間で培ったノウハウや協力工場の経験値があるからこそ生み出せるものと、あらためて感じた次第です。

これからも既成の枠にとらわれず、様々な事案にチャレンジ・トライしながらより良い製品をプロデュースしていきたいと思います。

撮影協力　TOブックス様　場所：渋谷モディ