日本の産地とのつながり 京都府丹後vol.1

  • 会社紹介
2023.03.27

京都市街から車で約2時間。京都北部の丹後地方は、「丹後シルク」「丹後ちりめん」を代名詞に日本有数のシルク産地として発展してきたエリアです。佳雅の自社ブランド「DuRe(デュレ)」は、この丹後にある「丹後織物工業組合」で加工しています。シルク織物の耐スレや洗濯可能な加工技術を調べていたところ、「丹後織物工業組合」にたどり着き、繋がり、ハイパーガード加工(耐スレ加工)や精練加工をお願いしています。今回は、DuReの丹後織物工業組合ならではの加工工程を紹介する前に、歴史深い丹後シルクについて紹介します。

丹後地方に於ける絹織物生産の始まりがなんと西暦711年とは驚きです
仕上げ用のお客様ごとの反物入れの木箱がところ狭しと並ぶ倉庫

■丹後シルクの歴史

丹後シルクの歴史は古く、711年元明天皇の時代に始まっています。739年聖武天皇に献上された丹後国鳥取で織られた絹織物は現在でも正倉院御物として残っていますし、南北朝時代の書物「庭訓往来(てんきんおうらい)」にも丹後で「丹後精好織」という絹織物が生産されていたことが記されています。その後、江戸時代に京都西陣で「お召ちりめん」が誕生し、丹後精好織は「田舎絹」と呼ばれ一時低迷しますが、今から300年前の1720年、丹後織物の衰退や大飢饉の窮状を救うために京都西陣で「ちりめん織」の技術を学んだ絹屋佐平治がその技術を丹後に持ち帰り、「シボ」と呼ばれる生地の凹凸を持ったちりめんの生産に成功。その技術を丹後の機屋に広く伝授したことで再度発展。その後300年の間も丹後の職人たちは、和装だけにとどまらず洋装やインテリアなどへシルクの可能性を広げ、丹後に活気と富を生んできました。現在でも丹後では、日本で生産される和装用白生地織物(着物の表生地)の約70%を生産しています。

精練用の溶液が入るタンク
温度調節など直接手で覚えるそうです
水洗機

■シルクと水の関係 

ではなぜ丹後でシルク織物が発展したのか。その答えは水にあります。シルク織物はとにかく大量の水を必要とします。水を使う中で特に重要な工程が2つあります。1つ目は、「撚糸(よりいと)」です。撚糸は、シルク生糸をねじり合わせて生地の強度や独特で複雑な希少な質感を持たせるための工程です。乾燥を嫌うシルク生糸はそのまま撚りをかけると切れてしまうので、生糸を撚る工程では常に水をかけて湿らせながら撚らないといけません。この撚糸の工程が、精練後の強度と立体感を生み出しています。2つ目の重要な工程が、「精練」です。精練とは、シルク生糸に付着して一定の硬さがある表面のセリシンという成分を洗い流して繊維だけを残すとともに、撚りが戻ることにより柔らかな風合いを生み出す工程です。DuReの加工を依頼している丹後織物工業組合の精練では1日に500トンもの水を使うとされています。こうして多くの水を必要とする工程を幾度もくぐり抜けることで、1枚のシルク織物が出来上がるのです。

整理工場では天然水は欠かせないものです <画像使用許可 丹後織物工業組合>
<画像使用許可 丹後織物工業組合>

■良質な水に恵まれた丹後シルク

世界にはシルク織物が織られている地域は様々ありますが、その中でも丹後シルクの風合いと品質は高く評価されています。同じシルクでも違いが出るその所以は、水の違いにあります。「美味い米と酒ができる場所は、良い絹が生まれる」と言われますが、丹後は米が美味しい地域としても知られ、また酒蔵も多い地域です。丹後は、山と川と海がコンパクトに密集した特殊な地形で四季がはっきりした風土や自然の利からくる水の良さに起因しています。良い水は良い山、良い地質から生まれるもの。丹後シルクでは、丹後の山々から豊富に流れてくる良質な軟水をくみ上げて、利用しています。この良質な丹後の水が、丹後シルクの多彩な表情を支え、柔らかくとろけるようなテクスチャーのシルク生地を生み出してきているのです。

丹後織物工業組合

Web: https://tanko.or.jp/

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